私は今から35年程前に米国ワシントンに1年半滞在し、米国と日本の文化が両極端な面があることを実感しました。米国は自己主張をしないと存在を認められない。しかし、日本では自己主張が強すぎると変わった人に見られる。
米国の文化人類学者であるベネディクトは、西洋と日本の文化を対比して、前者を罪の文化、後者を恥の文化と称しました。すなわち西洋人は行動する際、神様からみて許されるかどうか、それに対して日本人は他人様からみて許されるかどうかを判断基準にするというもの。それを象徴するのが、「赤信号みんなで渡れば怖くない」とのビートタケシのフレーズです。
今日のような行事を通じて他文化を理解し、お互いの違いを認め合いながら、共生する社会になって欲しいと思います。オープニングセレモニーの後、日本のお囃子や各国の踊り等が披露され、まさに国際都市成田に相応しいイベントとなりました。